iPhoneのパスコードを忘れてしまい、「機内モードでロックを解除できる」と聞いたことがある方もいるかもしれません。この記事では、その方法が本当に有効なのかどうかを検証し、機内モードでiPhoneのロック解除が可能かどうかをご紹介します。
ロック解除したい携帯に他の携帯から不在着信を残し、解除したい携帯を機内モードにする。その後通知センターの不在着信をタップするとロック解除になるという記事を見ました これは本当でしょうか?
- Yahoo知恵袋からの質問
iPhoneのロック解除にまつわる都市伝説として、「機内モードをオンにして不在着信をタップすれば、パスコード不要でロックが解除できる」という“裏ワザ”がありますが、本当に使えるのでしょうか?
結論として、この裏ワザは過去の古いiOSバージョンにおいて、一時的に有効だった可能性がありますが、それは不具合や脆弱性を突いた方法にすぎません。現在ではAppleによってすでに修正されており、最新のiOSではまったく通用しません。自分もiPhone 16(iOS 18)で実際に試したところ、ロックは解除されず、この情報は誤りであることがはっきりと確認できました。
そこで今回は、まず機内モードを使ったロック解除の裏ワザ手順を解説します。さらに、機内モードで解除できなかった場合の、安全で確実にロックを解除する方法も紹介します。時間をムダにしたくない方は、こちらをチェックしてください。
iOS 8より前のバージョンをお使いなら、機内モードで解除できる可能性があります。ただし、iOS 8以降ではすでに修正されているため、この方法ではロック解除はできないことをご理解ください。
1. 他のスマホからロック中のiPhoneに電話をかけ、不在着信を残します。
2. ロック画面で画面右上から下にスワイプしてコントロールセンターを開きます。
3. 機内モードをタップしてオンにします。(飛行機マークがオレンジ色に変わります)
4. オンにした後、ロック画面の不在着信通知をタップします。
この手順により「連絡先」アプリが起動し、場合によってはパスコード入力なしでロック画面を突破できることがあります。
機内モードの裏ワザが通用しない場合でも、諦める必要はありません。本パートでは、サードパーティ製ソフトから公式手段まで、安全かつ確実にiPhoneのロックを解除できる代替方法をまとめて紹介します。
もしiPhoneのパスコードを何度も間違えて「iPhoneは使用できません iTunesに接続」と表示されてしまった場合、このパートで紹介する方法でiPhoneを初期化するしかロックを解除する方法はありません。
FoneTool Unlockerは、パスコードを入力せずにiPhoneの画面ロックを安全に解除できるツールです。パスコードを忘れてしまった場合や、iPhoneが完全にロックされてしまった場合でも、FoneTool Unlockerを使えば、簡単かつ確実にロックを解除することができます。
パソコンにFoneTool Unlockerをダウンロードし、以下の手順でiPhoneのロックを解除しましょう。
1. iPhoneをUSBケーブルでコンピューターに接続し、FoneTool Unlockerを起動します。
2. 「iOSデバイスの画面ロックを解除」を選択し、「解除開始」をクリックします。
3. 「ガイド」ボタンをクリックし、画面の指示に従ってiPhoneをリカバリーモードにします。
4. リカバリーモードに入ったら、「次へ」をクリックしてファームウェアダウンロードページに進みます。デバイスモデルが検出されたら、「ダウンロード」をクリックします。
5. ダウンロードが完了したら、「開始」をクリックし、画面ロックの解除を開始します。
削除に成功した画面が表示されたら、iPhoneは自動的に再起動され、「こんにちは」という初期設定画面が表示されます。これでiPhoneにかかっていたロックは解除され、再びiPhoneをセットアップできるようになります。
なお、事前にバックアップを取っていた場合は、そのバックアップを復元することで、元のデータをすべて戻すことが可能です。
Appleが提供する公式ツールiTunesまたはMac向けのFinderを使えば、iPhoneの画面ロックを解除することができます。Windowsの場合は、まずiTunes for Windowsをダウンロードしてインストールし、次に紹介する手順を実行してください。
ステップ 1. iPhoneをリカバリーモードにする
1. iPhoneの電源を切ったあと、コンピューターに接続します。
2. お使いのモデルに応じて、以下の手順でiPhoneをリカバリーモードにします。
3. iPhoneの画面に、コンピュータとケーブルのイラストが表示されたら、ボタンを離してください。
ステップ 2. iTunesやFinderでiPhoneを初期化する
iTunesの場合:左上のスマホアイコンをクリック>サイドバーの「概要」を選択し、「iPhoneを復元」をクリック>ポップアップウィンドウで「復元」を選択します。
Finderの場合:サイドバーで「場所」の下でiPhoneを選択>「一般」タグで「iPhoneを復元…」をクリックします。
パソコンが手元にない場合でも、ロック画面の「iPhoneを消去」機能を利用すれば、パスコードを入力せずにiPhoneのロックを解除することが可能です。ただし、この機能でロックを解除するには、以下の条件を満たしている必要があります。
1. iPhoneのロック画面右下に表示される「iPhoneを消去」または「パスコードをお忘れですか?」のオプションをタップします。
2. 「iPhoneを消去」または「iPhoneのリセットを開始」を選択します。
3. Apple IDのパスワードを入力し、「消去」をタップします。
これでiPhoneの初期化が始まり、その後自動で再起動されます。再起動後は初期設定を行ってください。
【補足】iOS 17の新機能でデータを失わずにiPhoneロックを解除する
上記の操作を実行した後に「以前のパスコードを入力」という選択肢が表示された場合は、データを消去せずにロックを解除できる可能性があります。この機能は、以前に設定したパスコードを使ってiPhoneのロックを解除し、パスコードの変更ができるからです。ただし、この選択肢はパスコードを変更してから3日以内の場合にのみ表示されます。
iPhoneのロックを解除するには、主にパソコンを使った初期化やiPhone本体の「iPhoneを消去」機能(iOS 15.2以降)といった方法があります。
iPhoneのロック解除をSiriで行うことは、基本的にはできません。iOSのセキュリティ設計により、ロック画面ではSiriの機能が制限されており、パスコードやFace ID、Touch IDなしでの操作はできません。ただし、過去のiOSバージョン(iOS 8〜iOS 10.1)では、Siriの脆弱性を利用してロック画面を回避する方法が報告されていました。しかし、これらの脆弱性はすでに修正されており、現在のiOSでは利用できません。
iPhoneのロック解除を音声だけで行うことは、現時点では直接的には不可能です。ただし、アクセシビリティ機能「音声コントロール」を活用することで、音声コマンドを使ってパスコード入力画面を操作し、間接的にロック解除を試みることは可能です。
結論から言うと、機内モードを使ったiPhoneのロック解除の裏ワザは、過去の古いiOSバージョンでは一部で通用したこともありましたが、現在のiOSでは対策が施されており、もはや利用できません。
そのため、実際にロックを解除するにはiPhoneを初期化するしか方法はありません。初期化が必要な場合、FoneTool Unlockerのような高性能なロック解除ツールを使えば、簡単な手順ですぐにiPhoneのロックを解除できます。