iPhoneのメッセージを別のApple IDに転送する方法

この記事では、iPhoneのメッセージを別のApple IDに転送する方法についてご紹介します。そのほか、iPhoneのメッセージを安全かつ迅速に別のiPhoneへ転送する方法もご説明しましょう。

Astra

By Astra / 更新日 2025年10月29日

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iPhoneのメッセージを別のApple IDに転送したい?

新しいiPhoneを購入して別のApple IDを使う場合、古いiPhoneのメッセージも引き継ぎたいと思う人は多いでしょう。しかし、通常は異なるApple ID間で直接データを移行することはできません。

とはいえ、完全に不可能というわけではありません。一部の転送ソフトや、iCloudの特定の機能を活用すれば、メッセージを新しいiPhoneに移行することが可能です。この記事では、異なるApple IDを使用しているiPhone間でメッセージを移行する実用的な方法を詳しく解説します。

iPhoneのメッセージを別のApple IDへ転送する方法

異なるApple IDを使っているiPhoneやiPad間でメッセージを転送するには、FoneToolやメッセージアプリの内蔵機能を使うことができます。

方法❶:FoneToolでメッセージを別のApple IDへ転送する(推薦)

iOSデータ転送ツール「FoneTool」を使えば、通常のiCloudではできない異なるApple ID間でのメッセージ転送が可能です。操作もシンプルで、古いiPhoneのメッセージをパソコンにバックアップし、そのデータを新しいiPhoneに復元するだけ。わずか数ステップで、重要なメッセージを安全に引き継ぐことができます。

🔹FoneToolの主なメリット
★すべてのメッセージを一括で移行できます。
★ 必要なメッセージだけを選択して転送することもできます。
iPhoneのメッセージをパソコンで見ることが簡単にできます。
★ 新しいiPhoneをリセットする必要がないため、既存データを消去しません。
★ iPhoneの全モデルに対応し、iPad・iPod touchでも使えます。

FoneToolを使ってiPhoneからiPhoneにメッセージを転送する手順

手順1. FoneToolをパソコンにダウンロード、インストール、起動します。USBケーブルで古いiPhoneをパソコンに接続します。

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手順2. FoneToolで、「フォンバックアップ」>「個別バックアップ」をクリックします。

FoneToolで個別バックアップモードを選択

手順3. 「メッセージ」アイコンをクリックします。

個別バックアップ画面でメッセージの項目を選択

手順4. 左側で「メッセージ」をクリックし、転送したいメッセージを選択します。

FoneToolでiPhoneのメッセージを見る

手順5. 「バックアップ開始」をクリックして、古いiPhoneのメッセージがPCに保存します。

FoneToolでiPhoneのメッセージをPCに保存

手順6. パソコンから古いiPhoneを抜きます。新しいiPhoneをパソコンに接続します。

手順7. 「私のバックアップ」で古いiPhoneのバックアップファイルにある「復元」ボタンをクリックします。

メッセージのバックアップをiPhoneに復元する

方法❷:iPhoneのメッセージを別のApple IDに共有する

iPhoneのメッセージアプリでは、会話に含まれる1つ以上のメッセージを別の受信者に転送できます。

手順1. iPhoneでメッセージアプリを開き、転送したいメッセージの吹き出しをタッチして押さえたままにしてから、「その他」をタップします。

手順2. 転送したいメッセージを1つ以上タップして選択してから、 共有アイコンをタップします。

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手順3. 受信者を入力してから、 送信ボタンをタップします。

ヒント:メッセージの吹き出しとタイムスタンプをチャット中と同様に表示するには、メッセージを転送する代わりに、スクリーンショットを添付画像として送信します。

おまけ:名前と写真を共有する

「メッセージ」で、自分の名前と写真をほかの人と共有できます。誰か新しい人とメッセージをやり取りするとき、自分の名前と写真を共有するかどうかを決定します。

手順1. iPhoneでメッセージアプリを開き、「メッセージ」のチャットリストで、以下のいずれかの操作を行います:

手順2. 左上隅の「編集」をタップし、左上隅の三点アイコンをタップします。「名前と写真を設定」をタップし、「名前と写真の共有」をオンにしてから、以下のいずれかの変更します:

  • 自分の写真:円の下にある「編集」をタップしてから、オプションを選択します。ミー文字、絵文字、またはカスタム画像を使用できます。
  • 自分の名前:「名前」をタップします。
  • 自分の名前と写真を見ることができる人:「自動的に共有」をタップして、オプションを選択します。

名前と写真を設定

手順3. 設定が完了したあとで、名前、写真、または見ることができる人を変更するには、「編集」または三点アイコンをタップしてから、「名前と写真」をタップします。

注記:Apple以外のデバイスを使用している受信者にメッセージを送信する場合は、名前と写真が想定通りに表示されないことがあります。

iPhoneのメッセージを別のiPhoneに転送する方法

同じApple IDを使っているiPhone間でメッセージを転送するには、iCloudを使うのが最も簡単です。

方法❶:自動転送機能でメッセージを別のiPhoneへ転送する

iPhoneのメッセージは自動転送機能があります。SMS/MMSメッセージを1台以上のほかのデバイスに自動転送するには、iPhoneと同じApple IDを使ってそのデバイスにサインインしており、iPhoneがWi-Fiまたはモバイルデータ通信ネットワークに接続している必要があります。

手順1. Aアカウントの「メッセージ」の同期(iCloudへの自動同期)を解除します。

☛iPhoneにAアカウントでサインインしていることを確認し、「設定」⇒「Apple ID」(画面最上部にある自分の名前)⇒「iCloud」をタップし、「メッセージ」スイッチをオフにします。

メッセージの同期

✎ヒント:「iCloud」を開くとインストールされているアプリの同期状態が確認できます。そこから同期したくないアプリの同期をオフにしていけば、2台持ちをしていても情報がiPhone間で同期されることはなくなるはずです。

手順2. 「iCloudにメッセージを保管」が表示され、「無効にしてメッセージをダウンロード」を選択します。

iCloudにメッセージを保管

ヒント:
▶ デバイスで「iCloudにメッセージを保管」を設定しておくと、すべてのデバイスで、メッセージの履歴全体が最新の状態で同期され、新しく設定したデバイスでも確認できます。これには、SMS/MMS(緑色の吹き出し)やiMessageで送受信したメッセージが含まれます。「iCloudにメッセージを保管」機能には、テキストメッセージの転送機能が含まれているので、デバイスごとに設定する必要はありません。
▶ 転送元のiPhoneがMessage in iCloudを使用しなくなり、iCloud上の「メッセージ」データはiPhoneにダウンロードされますが、iCloud上からは削除されません。iCloud上からデータを全て削除するには「ストレージを管理」⇒「メッセージ」⇒「無効にして消去」をタップしましょう。

手順3. Aアカウントからサインアウトしてから、BアカウントでiPhoneにサインインします。

手順4. メッセージをBアカウントと同期させます。

☛「設定」⇒「Apple ID」⇒「iCloud」をタップし、「メッセージ」スイッチをオンにします。

方法❷:iCloudバックアップでメッセージを別のiPhoneへ転送する

iCloudバックアップで古いiPhoneをバックアップしてから、リセットされた新しいiPhoneに復元することでメッセージを移行することができます。

手順1. 古いiPhoneをバックアップします。

☛古いiPhoneで「設定」⇒「Apple ID」⇒「iCloud」⇒「iCloudバックアップ」⇒「今すぐバックアップを作成」をタップします。

今すぐバックアップを作成

❁豆知識:iCloudバックアップとは、iOSに標準で搭載されている、Wi-Fi環境さえあれば、パソコンは不要で、iCloud上にiPhoneやiPadの中身をバックアップできる機能です。iMessage、テキスト(SMS)、MMSメッセージなど、端末のデータやアプリは、ほとんど全てバックアップできます。

手順2. iCloudバックアップを新しいiPhoneに復元することで古いiPhoneのデータをまとめて取り込むことができます。

☛まずは新しいiPhoneを消去:「設定」⇒「一般」⇒「リセット」(iOS 15以降なら「転送またはiPhoneをリセット」)⇒「すべてのコンテンツと設定を消去」をタップします。

リセット

☛初期化後バックアップから古いiPhoneを復元:新しいiPhoneの電源を入れ、「こんにちは」画面が表示されたら、言語を設定し、「手動で設定」⇒「続ける」をタップし、Wi-Fiに接続してパスコードを作成すると、表示される「Appとデータ」画面で「iCloudバックアップから復元」を選びましょう。Apple IDを入力してiCloudにサインインしたら、バックアップの日付やサイズを見比べて適切なものを選び、画面の指示に従って進むと復元が始まります。

復元

補足:iPhoneのメッセージ(iMessage/SMS/MMS)について

iPhone、iPad、iPod touchで「メッセージ」アプリを使い、メッセージを送信することができます。これらのメッセージはiMessageまたはSMS/MMSとして送信されます。SMS/MMSはiPhoneやAndroidスマホで利用できますが、iMessageはiPhoneのみ対応しています。

▶iMessageでは、Wi-Fiまたはモバイルデータ通信ネットワークを利用して、別のiPhone、iPad、iPod touch、Macにテキスト、写真、またはビデオを送信できます。これらのメッセージは常に暗号化され、青い吹き出しで表示されます。iMessageのオンとオフを切り替えるには、「設定」⇒「メッセージ」の順にタップします。

iMessage
iOS独自のメッセージ機能だ
iPhoneはもちろんのこと、iPadやMac、iPod touchといったApple製の端末同士で、メッセージをやり取りできる
複数のApple端末を持っている人なら、それぞれのデバイスから同一アカウントを使えるのでとても便利
機能としてはMMSに近く、写真や動画、音声などの送受信に対応しており、文字数の制限もない
さらにはLINEスタンプとよく似た「ステッカー」や、顔認識システムと連動した「アニ文字」「ミー文字」などによるコミュニケーションも可能で、料金はデータ通信のみとなる

▶iMessageを使わない場合は、SMS/MMSを使えます。SMS/MMS では、ほかの携帯電話やiPhone、iPad、iPod touchにテキストや写真を送信できます。SMS/MMSのメッセージは暗号化されず、デバイス上で緑色の吹き出しで表示されます。

SMSショートメッセージサービス
電話番号を利用してメッセージを送受信できるサービスのこと
チャット形式の短いやり取りを想定したものなので、画像やデータファイルの送受信はできない
1回に送信できる文字数にも限りがある
MMSマルチメディアメッセージングサービス
SMSと違って文字数は無制限で、長文のやり取りも問題ナシ
写真や動画はもちろんのこと、音声、リッチテキストなど、幅広いデータの送受信に対応している

メッセージ

よくある質問について

これらの手順に従うと、iPhoneで受信したメッセージをiPadでも確認できるようになります。

結論

これで、iPhoneのメッセージを別のApple IDに転送する方法についてご紹介しました。古いアカウントからデータをiPhoneに保管してから、新しいアカウントと同期させます。

メッセージを別のiPhone(違うApple ID)へ迅速に転送したい場合、iCloudバックアップでiPhoneを丸ごとバックアップしてから、初期化されたiPhoneに復元するほか、FoneToolのバックアップ&復元機能を使用して、選択したメッセージだけを別のiPhoneに転送することもできます。

iCloud経由でデータを同期、新しいiPhoneのデータを完全に消去、古いiPhone上の全てのデータをバックアップ/復元する必要がありません。超簡単・便利で、時間を節約します。