失敗しない!iPhoneクイックスタートの注意点とやり方

クイックスタートでiPhoneのデータ移行を行う際の注意点と手順を解説します。これから移行する方はぜひ参考にしてください。

Astra by Astra 更新日 2025年08月12日
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クイックスタートとは?何が引き継がれる?

新しいiPhoneを購入したとき、「古いiPhoneのデータはどうやって移そう?」と迷う方は少なくありません。そんなときに頼りになるのがクイックスタートです。

クイックスタートは、新しいiPhoneの初期設定時に使える、iPhone同士でデータを直接移行できる機能です。移行後の新しいiPhoneは、まるで以前のiPhoneをそのまま引き継いだような環境で使えるため、機種変更が驚くほどスムーズになります。

iPhoneクイックスタートの注意点とやり方

# クイックスタートの特徴

クイックスタートは便利ですが、完璧ではありません。以下にその長所と短所を整理しました。

yesメリット noデメリット
  • iPhoneを近づけるだけで簡単に移行
  • ケーブル不要で手軽
  • 写真・動画などの基本データを一括移行
  • 初期設定の時のみ使える
  • 移行に時間がかかる場合がある
  • 通信環境や設定によって失敗しやすい
  • 初めての方には操作がやや難しい
※ 新しいiPhoneがすでに設定済みの場合でも、初期化せずにデータを移行できる方法があります。詳しくは、こちらのパートをご確認ください。

# クイックスタートで移行できる・移行できないデータ

以下、クイックスタートで移行できるデータと、移行できないデータを一覧で整理しました。機種変更前に必ず確認しておきましょう。

smiley引き継がれるデータ sad引き継がれないデータ
  • 写真・ビデオ
  • アプリ本体
  • 連携先(アドレス帳)
  • メッセージ(テキストとメディア)
  • Apple ID情報、iCloud設定
  • Wi-Fi、Bluetooth、通知などの一般設定
  • メールアカウントの設定とデータ
  • カレンダー内のイベントデータ
  • メモ
  • ヘルスケアのデータ
  • Safariのブックマークと履歴、開いているタグ
  • ホーム画面のレイアウト
  • アプリ内のデータ(LINEのトーク履歴、ゲームデータ)
  • App Storeで配信終了したアプリ
  • iCloudの写真
  • Wi-Fiのパスワード
  • 購入した音楽や動画(DRM制限による)
  • Face IDとTouch ID
  • アプリのログイン情報(SNS、銀行アプリなど)
  • Suicaなど交通系ICカード情報
  • Apple Payのカード情報
  • eSIM(※キャリアによって対応状況が異なる)
※ LINEなど、クイックスタートでは移行できないアプリは、別途手順で引き継ぐ必要があります。LINEの場合は、旧iPhoneでトーク履歴をバックアップし、新しいiPhoneに復元する必要があります。

【必見】クイックスタート利用の注意点

クイックスタートでスムーズに機種変更するためには、事前準備がとても重要です。注意点を知らないまま使うと、データ移行が失敗することもあります。移行前にしっかり確認しておきましょう。

注意点1. iOSを最新にアップデートしておく

クイックスタートは、iOS 11以降(iPadの場合はiPadOS 13以降)で利用可能です。古いOSのままだと、クイックスタート画面が表示されない、途中で止まるなどの不具合が起こる場合があります。

移行前に、「設定」>「一般」>「ソフトウェア・アップデート」から、必ず旧端末・新端末ともに利用可能な最新バージョンへ更新しておきましょう。

現時点最新のiOS18.5にアップデート

注意点2. 新しいiPhoneのストレージを確認

移行するデータ量に対して、新しいiPhoneの空き容量が十分にあることが必須です。容量が不足しているとエラーが発生したり、移行が途中で失敗する可能性があります。

「設定」>「一般」>「iPhoneストレージ」で総データ量を確認しておきましょう。

移行先のiPhoneの容量を確認する

また、データ量が多いほど移行にかかる時間も長くなるため、古いiPhoneから不要な写真や動画、アプリを事前に整理しておくことをおすすめします。

🌟 関連記事:【クイックスタート】iPhoneへのデータ転送はどのぐらい時間かかりますか?

注意点3. Apple IDとパスワードを事前に確認

クイックスタート中には、Apple ID認証やパスワード入力が必要になることがあります。「設定」>「自分の名前」>「サインインとセキュリティ」で、Apple IDを確認できます。

Apple IDとパスワードを確認する

注意点4. LINEのトーク履歴をバックアップ

クイックスタートではLINEのトーク履歴は移行できないため、事前に古いiPhoneでトーク履歴をバックアップし、新しいiPhoneで復元する必要があります。

1. iPhoneで「設定」>「iCloud」>「iCloud Drive」をオンにして、iCloudの空き容量が十分にあることを確認します。

2. LINEアプリを開き、ホームから「設定(歯車マーク)」>「トークのバックアップ」をタップします。

3. 初めてのバックアップの場合は「今すぐバックアップ」を選び、6桁のPINコードを入力して実行します。

初めてLINEのトーク履歴をバックアップ

以前にバックアップを実施したことがある場合は「PINコードを作成して今すぐバックアップ」をタップして、PINコードを入力します。

すでにバックアップしたことがある場合

これでトーク履歴がiCloudに保存され、あとから復元できます。

注意点5. Suicaを旧iPhoneから削除

古いiPhoneからSuicaを削除しないと、新しいiPhoneに追加できません。そのため、クイックスタートを行う前に、以下の手順で旧iPhoneから移行したいSuicaを削除しておきましょう。

※iOS 16以降の場合:「ウォレット」アプリを起動>削除したいSuicaを選択し、画面右上の「…」ボタンをタップ> 「カードの詳細」>「カードを削除」をタップします。

※iOS 16以前の場合:「ウォレット」アプリを起動>削除したいSuicaを選択し、右上マークをタップ> 「カードを削除」をタップします。

注意点6. SIMカードの入れ替えタイミング

クイックスタートとSIMカードの入れ替えは、どちらを先に行っても問題ありません。

ただし、移行後すぐに新しいiPhoneを使いたいなら、移行前にSIMカードを差し替えておくのがおすすめです。

注意点7. バックアップは必ず取っておく

クイックスタート中に予期せぬトラブルが起こると、一部のデータが消える可能性があります。

そのため、事前にiCloudやPCにフルバックアップを取っておくことを強くおすすめします。

🌟 関連記事:iPhoneの完全バックアップを作成する方法

注意点8.通信環境が安定していることを確認

クイックスタートはWi-FiとBluetoothを使ってデータを転送するので、どちらも必ずオンにして、できるだけ電波が安定している場所で移行しましょう。もし通信が不安定だと、途中で移行が止まってしまうこともあるので注意が必要です。

注意点9. バッテリー残量を十分に確保

移行中に電源が切れてしまうと、データが壊れたり移行が失敗したりする恐れがあります。バッテリー残量は最低でも50%以上を確保し、可能であれば電源に接続したまま移行すると安心です。

注意点10. 移行中はiPhoneをいじらずに放置

移行中にiPhoneを離してしまうと通信が途切れて転送が失敗するので、できるだけ近づけたままにしましょう。

また、移行中にiPhoneを操作するのも避けてください。iPhone再起動やネットワークを切ると、移行が途中で止まったりエラーになったりする原因になります。

クイックスタートのやり方(iOS 18)

以上の注意点をしっかり確認して準備が整ったら、いよいよクイックスタートを始めましょう。

データ量によっては数時間かかることもあるので、ゆっくり時間が取れる夜間に行うのがおすすめです。

※ 新しいiPhoneがすでに初期設定済みの場合は、クイックスタートをやり直す必要があります。「設定」>「一般」>「iPhoneを転送またはリセット」>「すべてのコンテンツと設定を消去」をタップして、新iPhoneを初期化してから進めてください。

1. 新しいiPhoneを電源に入れ、画面案内に沿って設定します。

2. 「クイックスタート」画面が出たら、新旧iPhoneを近づけてください。

3. 古いiPhoneに「新しいiPhoneを設定」と表示されたら、「続ける」をタップします。

「新しいiPhoneを設定」の画面とクイックスタートの画面

⚠️可能な問題と対処法:クイックスタート中に旧端末が反応しない

4. 新しいiPhoneに青いアニメーションが出たら、古いiPhoneのカメラでスキャンします。

新しいiPhoneの青いアニメーションをスキャンします。

5. 古いiPhoneで「自分用に設定」をタップします。

6. しばらくすると古いiPhoneに「新しいiPhoneの設定を完了」と表示されます。新しいiPhoneに「ほかのiPhoneのパスコードを入力」と出るので、古いiPhoneのパスコードを入力します。

新しいiPhoneに古いiPhoneのパスワードを入力します。

⚠️可能な問題と対処法:クイックスタートで「新しいiPhoneの設定を完了」が終わらない

7. 古いiPhoneを近くに置いたままで、新しいiPhoneで画面案内に沿って設定を続けます(※「続ける」「同意」を選び、必要なら後で設定)。

8. 「[旧iPhone名]からデータを転送」が表示されたら、データ移行が始まります。この間、両方のiPhoneを操作せず放置してください。

データを転送中画面

⚠️可能な問題と対処法:クイックスタートが「データを転送中」のまま終わらない

9. 転送完了後、新しいiPhoneはロック画面になり、古いiPhoneに「転送が完了しました」と表示されます。

10. 新しいiPhoneでアプリの再ダウンロードが終わったら、利用開始できます。

これで、クイックスタートを使ってiPhone間のデータ移行が完了しました。この後は、新しいiPhoneでLINEやSuicaの引き継ぎを行ったり、古いiPhoneのデータを消去したりできます。

※iPhoneを売却・譲渡前に必見:新しいiPhoneにデータを移行後、古いiPhoneですべきこと

【推薦】失敗しないiPhoneデータ移行方法

iPhoneのデータ移行といえば「クイックスタート」がよく使われますが、初期化が必要だったり、環境によっては途中で失敗することもあります。そんな悩みを解消してくれるのが専門ソフトのFoneToolです。

FoneToolは、iOSデバイス専用のデータ転送ツールで、クイックスタートと違って、初期化なしでいつでもデータ移行が可能です。安定した転送と高い成功率で、スムーズに機種変更ができるのが大きな魅力です。

FoneTool - 簡単にデータ移行
  • 初期設定後のiPhoneでも、リセットせずにデータ移行
  • 移行後でも必要なデータだけを追加で転送できる
  • インターネット不要で、転送速度が高速
  • WhatsAppのデータ移行もしっかり対応
  • 高い成功率で、機種変更をストレスなく完了
  • わずか3で移行でき、初心者にも最適

FoneToolをダウンロードしてから、以下の手順でiPhoneからiPhoneにデータを転送しましょう。

1. 2台のiPhoneをケーブルでパソコンに接続し、ロックを解除して「信頼」をタップします。

※ ケーブルが1本しかなくても大丈夫
FoneToolの完全無料なバックアップ機能を活用して、データ移行ができます。古いiPhoneをパソコンに接続し、FoneToolでフルバックアップを作成します。次に、新しいiPhoneを接続し、先ほど作成したバックアップを復元します。

2. FoneToolを起動し、「フォン転送」>「iPhoneからiPhone」>「転送開始」の順でクリックします。

iPhone間の転送

3. 両方のデバイスが正しく認識されたら、「転送開始」をクリックします。

転送開始

【追記】FoneToolで一部のデータだけを移行する方法

「すべてのデータを移す必要はなく、写真や音楽など必要なものだけ転送したい」という場合も、FoneToolなら簡単に対応できます。

特に注目すべきは、クイックスタートでは移行できないApple Musicの曲データ(購入済み・未購入問わず)もFoneToolで転送できる点です。

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1. 古いiPhoneをパソコンに接続し、FoneToolで「データ転送」>「iPhoneからPC」オプションをクリックします。

パソコンに転送

2. 移行したいデータを選択して、一旦パソコンに保存します。

転送開始

3. 古いiPhoneを切断し、新しいiPhoneをパソコンに接続します。FoneToolで「フォン転送」>「PCからiPhone」を選択します。

4. フォルダアイコンをクリックして、PCに保存した古いiPhoneのデータを選択してから、新しいiPhoneに転送します。

音楽をiPhoneに転送

この方法を使えば、データ移行が終わった後でも、古いiPhoneから必要なデータだけを追加で転送できます。さらに、iTunesのように既存データを上書きすることもないので、安心して使えるのが大きなメリットです。

まとめ

以上、クイックスタートで移行できるデータ・できないデータ、利用前の注意点、そして実際の使い方を詳しく解説しました。クイックスタートはとても便利な方法ですが、初期化が必要だったり、Wi-Fi環境や端末の状態によっては移行が途中で止まってしまうこともあります。そんなときは、FoneToolを使う方法がおすすめです

FoneToolなら、初期化せずに好きなタイミングでデータを移行でき、必要なデータだけを個別に転送することも可能です。さらに、インターネット接続を必要とせず、短時間で安全に移行できるのも大きな魅力です。

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