失敗しない!iPhoneクイックスタートの注意点とやり方を徹底解説

クイックスタートでiPhoneのデータを移行する際に、注意すべきポイントはあるのでしょうか?本記事では、クイックスタートを使う前に押さえておきたい注意点とそのやり方を解説します。これからデータ移行をする方は、ぜひ参考にしてください。

Astra by Astra 更新日 2025年07月17日
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クイックスタートとは?何が引き継がれる?

新しいiPhoneを購入したとき、「古いiPhoneのデータをどうやって移行しよう?」と悩む方は多いですよね。そんなときに便利なのが、クイックスタートです。

クイックスタートは、新しいiPhoneの初期設定時に利用できる、iPhone同士でデータを直接移行する機能です。データを移行した新しいiPhoneは、まるで以前のiPhoneと同じ環境で使えるので、スムーズに機種変更できるのが最大の魅力です。

# クイックスタートの特徴│メリットとデメリットまとめ

便利なクイックスタートですが、完璧ではありません。以下に長所と短所を整理しました。

yesメリット noデメリット
  • iPhone同士を近づけるだけで移行可能
  • ケーブル不要で手軽
  • 写真・動画などの基本データを一括移行
  • 初期設定の時のみ使える
  • 移行に時間がかかる場合がある
  • 通信環境や設定によって失敗しやすい
  • 初めての方には操作がやや難しいことも
※ 新しいiPhoneがすでに設定済みでも、初期化せずにデータを移行できるクイックスタート以外の方法があります。詳しくは、こちらのパートをご確認ください。

# クイックスタートで移行できる・移行できないデータ一覧

以下、クイックスタートで移行できるデータと、移行できないデータを一覧で整理しました。機種変更前に必ず確認しておきましょう。

smiley引き継がれるデータ sad引き継がれないデータ
  • 写真・ビデオ
  • アプリ本体
  • 連携先(アドレス帳)
  • メッセージ(テキストとメディア)
  • Apple ID情報、iCloud設定
  • Wi-Fi、Bluetooth、通知などの一般設定
  • メールアカウントの設定とデータ
  • カレンダー内のイベントデータ
  • メモ
  • ヘルスケアのデータ
  • Safariのブックマークと履歴、開いているタグ
  • ホーム画面のレイアウト
  • アプリ内のデータ(LINEのトーク履歴、ゲームデータ)
  • App Storeで配信終了したアプリ
  • iCloudの写真
  • Wi-Fiのパスワード
  • 購入した音楽や動画(DRM制限による)
  • Face IDとTouch ID
  • アプリのログイン情報(SNS、銀行アプリなど)
  • Suicaなど交通系ICカード情報
  • Apple Payのカード情報
  • eSIM(※キャリアによって対応状況が異なる)
※ LINEなど、クイックスタートでは移行できないアプリは、専用の手順で個別に引き継ぐ必要があります。LINEの場合、旧iPhoneでLINEトーク履歴をiCloudにバックアップし、新しいiPhoneでアカウントに再ログインして復元します。

【必見】クイックスタート利用の注意点・事前準備

クイックスタートでスムーズに機種変更するためには、事前準備がとても重要です。注意点を知らないまま使うと、データ移行が失敗することもあります。移行前にしっかり確認しておきましょう。

注意点1. iOSバージョンは最新にアップデートしておく

クイックスタートは、iOS 11以降(iPadの場合はiPadOS 13以降)で利用可能です。古いOSのままだと、移行画面が表示されない、途中で止まるなどの不具合が起こりやすくなります。

移行前に、「設定」>「一般」>「ソフトウェア・アップデート」から、必ず旧端末・新端末ともに利用可能な最新バージョンへ更新しておきましょう。

注意点 2. 新しいiPhoneのストレージを確認する

移行するデータ量に対して、新しいiPhoneの空き容量が十分にあることが必須です。容量が不足しているとエラーが発生したり、移行が途中で失敗する可能性があります。「設定」>「一般」>「iPhoneストレージ」で総データ量を確認しておきましょう。

また、データ量が多いほど移行にかかる時間も長くなるため、古いiPhoneから不要な写真や動画、アプリを事前に整理しておくことをおすすめします。

🌟 関連記事:【クイックスタート】iPhoneへのデータ転送はどのぐらい時間かかりますか?

注意点 3. Apple IDとパスワードを事前に確認

クイックスタート中には、Apple ID認証やパスワード入力が必要になることがあります。「設定」>「自分の名前」で、Apple IDを確認できますので、ログイン情報を忘れずに手元に用意しておきましょう。

注意点 4. SIMカードの差し替えタイミングに注意

クイックスタートとSIMカードの入れ替えは、どちらを先に行っても問題ありません。ただし、移行後すぐに新しいiPhoneを使いたいなら、移行前にSIMカードを差し替えておくのがおすすめです。

注意点 5. バックアップは必ず取っておく(重要)

クイックスタート中に予期せぬトラブルが起こると、一部のデータが消える可能性があります。そのため、事前にiCloudやPCにフルバックアップを取っておくことが必須です。

🌟 関連記事:iPhoneの完全バックアップを作成する方法

注意点 6. Wi-FiとBluetoothをオンにし、安定した環境を確保する

クイックスタートはWi-FiとBluetoothを使ってデータ転送を行います。両方を必ず有効にし、電波干渉の少ない安定した環境で移行してください。不安定なネットワークだと、移行が中断するリスクが高まります。

注意点 7. 新旧iPhoneのバッテリー残量を十分に確保

移行中に電源が切れるとデータ破損や失敗の原因になります。最低でも50%以上の残量を確保し、できれば電源に接続しながら実施しましょう。

注意点 8 . 移行中はiPhoneを近づけたまま放置し、操作しないこと

クイックスタートでは、BluetoothとWi-Fiでデータを転送するため、新旧iPhoneを近い距離で保持し続けることが重要です。移行中に端末を離すと通信が切れ、転送が失敗する原因になります。

また、移行中にiPhoneを操作するのもNGです。アプリ起動や設定変更、再起動、ネットワーク切断は、移行の中断やエラーの原因となります。

移行完了のメッセージが表示されるまで、iPhoneをいじらずに放置するのがベストです。

クイックスタートでiPhoneのデータ移行をするやり方(iOS 26)

以上の注意点をしっかり確認して準備が整ったら、いよいよクイックスタートを始めましょう。

データ量によっては数時間かかることもあるので、ゆっくり時間が取れる夜間に行うのがおすすめです。

※ 新しいiPhoneがすでに初期設定済みの場合、クイックスタートをやり直す必要があります。「設定」>「一般」>「iPhoneを転送またはリセット」>「すべてのコンテンツと設定を消去」をタップして、新iPhoneを初期化してから進めてください。

手順 1. 新しいiPhoneを電源に入れ、画面案内に沿って設定します。

手順 2. 「クイックスタート」画面が出たら、新旧iPhoneを近づけてください。

手順 3. 古いiPhoneに「新しいiPhoneを設定」と表示されたら、「続ける」をタップします。

「新しいiPhoneを設定」の画面とクイックスタートの画面

⚠️可能な問題と対処法:クイックスタート中に旧端末が反応しない

手順 4. 新しいiPhoneに青いアニメーションが出たら、古いiPhoneのカメラでスキャンします。

新しいiPhoneの青いアニメーションをスキャンします。

手順 5. 古いiPhoneで「自分用に設定」をタップします。

手順 6. しばらくすると古いiPhoneに「新しいiPhoneの設定を完了」と表示されます。新しいiPhoneに「ほかのiPhoneのパスコードを入力」と出るので、古いiPhoneのパスコードを入力します。

新しいiPhoneに古いiPhoneのパスワードを入力します。

⚠️可能な問題と対処法:クイックスタートで「新しいiPhoneの設定を完了」が終わらない

手順 7. 古いiPhoneを近くに置いたままで、新しいiPhoneで画面案内に沿って設定を続けます(※「続ける」「同意」を選び、必要なら後で設定)。

手順 8. 「[旧iPhone名]からデータを転送」が表示されたら、データ移行が始まります。この間、両方のiPhoneを操作せず放置してください。

データを転送中画面

⚠️可能な問題と対処法:クイックスタートが「データを転送中」のまま終わらない

手順 9. 転送完了後、新しいiPhoneはロック画面になり、古いiPhoneに「転送が完了しました」と表示されます。

手順 10. 新しいiPhoneでアプリの再ダウンロードが終わったら、利用開始できます。

これで、クイックスタートを使ってiPhone間のデータ移行が完了しました。この後は、新しいiPhoneでLINEやSuicaの引き継ぎを行ったり、古いiPhoneのデータを消去したりできます。

🌟 関連記事:新しいiPhoneにデータを移行後、古いiPhoneですべきこと(※iPhoneを売却・譲渡前に必見)

失敗しない!もっと手軽にできるiPhoneデータ移行方法

iPhoneのデータ移行といえば「クイックスタート」が定番ですが、初期化が必須だったり、環境によっては移行が途中で失敗することがあります。そんな不安を解消してくれるのが、FoneToolです。

FoneToolは、iOSデバイス専用のデータ転送ツールです。クイックスタートと違い、初期化なしでいつでもデータ移行が可能。さらに、安定した転送と高い成功率で、機種変更をスムーズに行えるのが大きな魅力です。

FoneTool - 最高のデータ移行ソフト
  • 初期設定後のiPhoneでも、リセットせずにデータ移行
  • 移行後でも必要なデータだけを追加で転送できる
  • インターネット不要で、転送速度が高速
  • WhatsAppのデータ移行もしっかり対応
  • 高い成功率で、機種変更をストレスなく完了
  • わずか3ステップで移行でき、初心者にも最適

FoneToolをダウンロードしてから、以下の手順でiPhoneからiPhoneにデータを転送しましょう。

手順 1. 2台のiPhoneをケーブルでパソコンに接続し、ロックを解除して「信頼」をタップします。

※ ケーブルが1本しかなくても大丈夫です。
まず、古いiPhoneをパソコンに接続し、FoneToolでフルバックアップを作成します。次に、新しいiPhoneを接続し、先ほど作成したバックアップを復元すれば、データ移行が完了します。FoneToolのバックアップ・復元機能は完全無料なので、ぜひ活用してください。

手順 2. FoneToolを起動し、「フォン転送」>「iPhoneからiPhone」>「転送開始」の順でクリックします。

iPhone間の転送

手順 3. バックアップの暗号化を有効にして、ソースデバイスのデータを暗号化します。そして、「転送開始」をクリックして、転送が開始されます。

転送開始

【追記】FoneToolで一部のデータだけを移行する方法

「すべてのデータを移す必要はなく、写真や音楽など必要なものだけ転送したい」という場合も、FoneToolなら簡単です。特にポイントなのは、クイックスタートでは移行できないApple Musicの曲データ(購入済みと未購入)もFoneToolで転送可能な点です。

手順 1. 古いiPhoneをパソコンに接続し、FoneToolで「データ転送」>「iPhoneからPC」オプションをクリックします。

パソコンに転送

手順 2. 移行したいデータを選択して、一旦パソコンに保存します。

転送開始

手順 3. 古いiPhoneを切断し、新しいiPhoneをパソコンに接続します。FoneToolで「フォン転送」>「PCからiPhone」を選択します。

手順 4. フォルダアイコンをクリックして、PCに保存した古いiPhoneのデータを選択してから、新しいiPhoneに転送します。

音楽をiPhoneに転送

この方法を使えば、データ移行が終わった後でも、古いiPhoneから必要なデータだけを追加で転送できます。さらに、iTunesのように既存データを上書きすることもないので、安心して使えるのが大きなメリットです。

まとめ

以上、クイックスタートで移行できるデータ・できないデータ一覧、利用前の注意点、そして実際の使い方を詳しく解説しました。

クイックスタートはとても便利な方法ですが、初期化が必要だったり、Wi-Fi環境や端末の状態によっては移行が途中で止まってしまうこともあります。そんなときは、FoneToolを使う方法がおすすめです

FoneToolなら、初期化せずに好きなタイミングでデータを移行でき、必要なデータだけを個別に転送することも可能です。さらに、インターネット接続を必要とせず、短時間で安全に移行できるのも大きな魅力です。「失敗せずに、安全に、そして簡単に」データ移行をしたい方は、ぜひFoneToolを今すぐ試してみてください。

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